Sherry-厳選食材～タイム蜂蜜をご紹介します。
～はちみつとオリーブオイルの秘密もご一緒に～

ギリシャ クレタ島北西部コリンバリ高原からサマリヤ渓谷に至る最高級産地で採られた100%天然のはちみつです。タイムとは薬草として知られ、高さ25〜50センチほどの木でピンクの花または白い花を咲かせます。タイムは、クレタ島では太古より標高1500ｍの山岳部で自生しています。クレタ島のミツバチはこのタイムの花を大変好む習性があります。

《タイム蜂蜜について》
タイム蜂蜜はアメリカ ペンシルベニア州立大学医学部の研究にて『咳止めシロップと同等、あるいはそれ以上の効果がある』と発表しています。貧血防止や口内炎・唇の荒れ、肌の保湿など多様な効能を持っていると提唱されています。蜂蜜は砂糖に比べてカロリーが約3分の2とされています。蜂蜜は古くよりエネルギー源として吸収が早く「疲労回復」にも役立つとされていました。現代では、高血圧の予防をはじめ、整腸作用も知られています。さらに肝機能の活性化に寄与するとされる成分が多く含有され「強肝作用」もあるとされています。最近ではアルツハイマー病や認知症の予防にも良いと提唱されています。良質なビタミン類、ミネラル、アミノ酸、酵素が豊富です。特にビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンK、葉酸、ニコチン酸、コリン、パントテン酸が含有されています。またミネラル分ではカリウム、リン、亜鉛、鉄、銅、マグネシウム、マンガンなど人体が要求するあらゆる微量成分が存在しています。

タイム蜂蜜にはビーポーレンが豊富！
みつばちは、花粉をハチの分泌物を加えてペレット状に丸め、巣の中に抱卵室（卵を産みつける床）を作りそこへ一つひとつ丁寧に卵を産み付けてから巣を塞ぎます。それはビーポーレン（Bee pollen）と呼ばれています。ビーポーレンには豊富なたんぱく質やビタミン、ミネラルや酵素を含み抗酸化力が強く人間にとっても非常に役に立つとされています。タイム蜂蜜には、このビーポーレンが他の蜂蜜以上に多く含有されています。

勿論、世界最高品質〝酸度0.1〟エクストラバージンオリーブオイル『カスティージョ・デ・タベルナス0.1』と合わせるのもおすすめです！朝食のトーストや午後のティータイム、そして勿論、そのままでも美味しくいただけます。Sherry-がおすすめする厳選食材を是非お楽しみ下さい。

はちみつは、その多くが約80%の糖分と約20%の水分で構成されています。糖分における砂糖との違いは明白です。砂糖はショ糖（スクロース）が多いですが、はちみつは、ブドウ糖（グルコース）と果糖（フルクトース）が混ざったものです。特にブドウ糖は肝臓でエネルギー生み出す原動力ですし、脳の栄養源でもあります。
*【注意】赤ちゃんには乳児ボツリヌス症の感染リスクがあるため、はちみつを与えないでください。厚生労働省からも注意喚起がなされています。

はちみつの効果として期待されるものは、大きく次の4つが言われております。

１．素早い疲労回復を導く手助けをする。
疲れたときにハチミツをひとなめすると、素早い疲労回復効果があることが言われています。これは豊富な糖分に秘密があり、先に話したブドウ糖が体内に入ってすぐにエネルギーに変わることに由来します。実は疲れを感じたら甘いものを体が欲するのは自然な事なのです。また身体の組織を作るミネラルをはじめ、疲労の予防もできるビタミンが豊富な点があげられますので免疫の向上にも大変良いとされています。

２．免疫向上を助ける。
はちみつに含まれるグルコン酸に秘密があります。天然のはちみつにはこのグルコン酸が多いとされています。グルコン酸が免疫の向上を助け、細菌やウィルスと戦う力が養われます。昔からのはちみつの使い方の一つで喉が痛い時や咳止めに、白湯に小さじ2~3杯溶かして飲む方法があります。これは喉を犯した細菌への対処だけでなく、先に記した免疫への助長にも関連しています。尚、咳止めに関しては当初、民間療法の色合いが深かったですが、アメリカのペンシルバニア州立大学の研究チームが、その効果を実証しています。

３．肌の保湿効果・老化を助ける。
はちみつには保湿効果が言われています。また細胞の酸化を防ぐビタミン類が豊富に含まれていることからアンチエイジングも期待できます。古代エジプトの医学書エーベルス・パピルスには傷に効果があったことが記されており医学的にもはちみつは大変重宝されました。

４．生活習慣病を予防する期待がある。
はちみつにはポリフェノールが豊富に含まれています。ポリフェノールは抗酸化作用を持つ物質として知られ、体内の活性酵素を低下させる効果が提唱されています。生活習慣病の予防に役立つとはちみつは考えられています。

一方、オリーブオイルの主成分はオメガ9系脂肪酸として知られるオレイン酸です。
オレイン酸は主として次の５つが大きく健康に関与すると言われています。

１．血液をサラサラにする効果がある。
脳卒中や心臓病のリスクを減らすことがわかっています。

２．整腸作用がある。
便秘解消やダイエットに効果が期待できます。

３．骨の形成を助ける。
オレイン酸は骨の形成に関与するビタミンDの吸収促進に係わり、カルシウムの骨への吸着を高める作用があります。この為、骨粗鬆症の予防・改善に期待されます。

４．皮膚の乾燥などにも役立つ。
人の肌の潤いを与える成分として、皮脂の４１％がオレイン酸です。この為、オリーブオイルが化粧品等に用いられています。さらにオリーブオイルの品質が高いものは潤いへの効果も高いと考えられています。

５．アルツハイマーや認知症の予防に役立つ。
サラダ油と比較して、オリーブオイルはその主成分にオレイン酸があります。サラダ油の主成分であるリノール酸は必須脂肪酸でありますが、加熱によって構造式が変化しヒドロキシノネナールという神経毒に変化してしまいます。これが体内に蓄積する、特に脳に蓄積することで神経細胞が死滅して、認知症やアルツハイマー症のリスクを高めてしまうことが言われています。

何よりお料理の面から見てもおいしさと楽しさがつまっています。脂っこくて胃がもたれることもなく、満足のいくお料理を食べた後も、すっきり気分爽快です。是非、日々の油を変えてみて下さい。ちょっとした変化がさらに素敵な日々になるかもしれません。

オリーブオイルも、はちみつも、私たちの生活を豊かにしてきました。健康への向上は勿論、そのおいしさは《幸せ》の一言です。

古より人類とのかかわりは密接でした。両者は紀元前から重宝され、いずれも神話の世界にも登場しています。有名なところでは旧約聖書です。「創世記」のノアの箱舟にはオリーブの葉が登場しますし、一方の蜂蜜は「出エジプト記」で、賢者モーゼに率いられ、エジプトを脱出したイスラエルの民が神より用意された約束の地カナンを「乳と蜜の流れる地」と呼称しています。神話の舞台である地中海沿岸ではその証拠に多くの関わりある遺跡の壁画や文化が残っています。両者は当時より社会の健康を支え、人々の免疫にも貢献してきた食材ということがわかるでしょう。

正に食は医学です。現代社会では科学の進歩によりその成分から健康面・免疫向上面が期待されています。科学の進歩がなくとも私達の先人はその素晴らしさを潜在的に知っていたのでしょう。

（寄稿：清本聖文 歯科医師・歯学博士）

清本聖文 略歴
平成20年 歯科医師免許習得後、研修医を経て日本大学歯学部口腔診断科大学院へ進み、平成25年 アメリカ北米神経科学会（journal of neuroscience）へ論文を発表し、同年に歯学博士となる。その後、日本大学歯学部口腔診断科PD(～平成26年4月)、昭和大学歯学部生理学教室の助教（～平成28年4月）を歴任し、現在は株式会社清州のオリーブオイルなどの学術アドバイザーを担っている。専攻は歯学の他、神経伝達物質や人体の疼痛研究等、生理学部門において幅広い。また昭和大学歯学部口腔生理学兼任講師も担っている。歯科医師免許・歯学博士の他、オリーブオイルジュニアソムリエの資格を持つ。